酸化したパーツの溶接には、APC機能 【後半】
今回は、APC機能の詳細について。
APC機能とは、最初のパルスがパーツ表面の酸化部分を除去し、 次のパルスで本溶接を行う機能。 最初のパルスは、はじめ電圧が高く、電流が低い状態で流れます。 (最初の抵抗値が高いため。)
接触抵抗が小さくなるにつれ、電流も高くなり、電流の流れが うまい具合に確保されてくると、通常の電流の流れになってゆきます。
最初のパルスがユーザーの定めた値に到達すると、電流はストップされ、 次のパルスが熱を発生させ、溶接を完了するように、 APC機能はプログラミングされています。 これは、最初のパルスがパーツ表面の酸化部分を常に除去するよう、 コンディションを調節しているためです。
酸化の除去に必要な時間はパーツによってまちまち。 酸化の少ないパーツと比較すると、酸化の激しいパーツは 当然長めの時間を要します。 かなり酸化してしまったパーツであっても、除去に必要な電流時間を しっかり確保するよう、最初のパルスはプログラミングされています。
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以上
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