接触抵抗が変化してしまうレベルまで、パーツの表面が
酸化するのは、決してめずらしいことではありません。
溶接熱は接触抵抗に直接比例するため、酸化の状態によっては、
全く一貫性のない熱の発生や、思わしくない溶接結果を招きかねません。
APC(アクティブ・パーツ・コンディショナー)機能は、
ユニテック社の UB25、UB29、DC25、DC29に加え、
HF25、HF27、HF28にも装備されており、様々な状況により酸化しがち、もしくは酸化してしまったパーツに一役買います。
パーツ表面に見られる酸化の原因は、様々です。
空気中にさらされた瞬間から、金属は酸化しはじめますので、
長期間保管されていたパーツなどは、表面がひどく酸化する
場合があります。また、製造(もしくは生産)工程の前段階に、
酸化してしまう原因がある場合もあります。
パーツの表面が酸化しますと、溶接の仕上がりに大きな影響を及ぼします。
とは言っても、酸化部分を除去するために、溶接の前段階に新たな工程を加え、
時間を割くのは、実用的な解決策とは言えません。
前述したAPCのユニークな点のひとつは、最初のパルスがパーツの
酸化部分を取り除くよう、ユーザーが設定できるところです。
APC機能の詳細につきましては、次回の What's New でご説明します。